わたしたちは何かを作ったとたん、それを愛情こもった目で見るようになるといういうことがわかる。
創作者は、自分の作品を、専門家のおりがみに負けないほど立派なものだと思っていたのだ。創作者と非創作者のちがいは、おりがみという芸術全般に対する味方のちがいではなかった。むしろ、創作者が自分の作品に愛着を感じ、過大評価するようになったという点に、ちがいがあるように思えた。
──ダン・アリエリー(『不合理だからうまくいく』より)
親バカと原理は一緒なのかな。持ち物、アイデア、作品、子ども。全部、頭に「自分の」って付くと途端に愛着が倍増する気がするのは気のせいではないみたい。
よくあるじゃないですか、他の人にはボロボロに見える昔っから持ってるものが、自分にとっては失くしたらショックを受けるぐらいに大切だってこと。いや、私自身は思い浮かばないんだけど(おい)
でも、子供の頃に大切にしてたぬいぐるみってパターンは多そうな気がする。それも、まったく同じキャラクターでも他人の持ってるやつとか、同じ形の新品だとダメなんだよね。言い方悪いけど、自分の手垢がついてる感じが良いというか。
別にそれが悪いことってわけじゃなくて、そういう傾向があるから、自分の持ち物を評価する時には客観的な評価なんてできないのが人間っていうことを忘れちゃいけないんだ。
不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダン・アリエリー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
仕事から意味を奪うのは、驚くほど簡単なことなのだ。
あなたが管理職で、なんとしても部下のやる気をなくしたいのなら、部下が見ている目の前で、かれらの労力を粉砕すればいい。もうちょっとさりげなくやるなら、部下を無視したり、がんばっている様子に気づかないふりをするだけでいい。逆に、同僚や部下のやる気を高めたいなら、かれらに気を配り、がんばりや骨折りの成果に関心を払うことだ。
──ダン・アリエリー(『不合理だからうまくいく』より)
好きなだけ折り紙で鶴を折ってください。そんな依頼が舞い込んできたとき、出来上がった折り鶴を次々と解体されてしまえば、やる気はすぐに落ち込んで、全然枚数を折らないうちにギブアップになってしまう。
そんなシーンを想像するのは難しくないんじゃないかな。
それなのに、現実では無意識にもっとナチュラルに、部下の成果をスルーしていませんか?ということ。
仕事ってしんどいじゃない。しんどいけどやらざるをえないじゃない。いや、もちろん楽しい部分もないわけじゃないけど、しんどい部分は何してても絶対にあるじゃない。そんなしんどい思いした結果をスルーされたら、私だったら次にもう一度同じしんどさを味わいたくなくなってしまう。やる気がシュンッと消失してしまうだろう。
いや、上司も忙しいのはわかるんだけど、それでも、依頼したからにはその成果に一定量くらいは、目をかけて欲しいんですよ。ま、自分が上司立場になったら、完璧にできないんだろうけど(おい)
それでも、スルーが驚くほどやる気を失わせるってことは覚えておかないとね。
不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダン・アリエリー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
不合理には、表があれば裏もある。そして、その裏面は、実はけっこうありがたいものなのだ。
わたしたちは不合理だからこそ、新しい環境に順応し、他人を信頼し、進んで努力を払い、子どもを愛することができる。こういった能力は、わたしたち人間のすばらしい、驚くべき、生まれながらの、それでいて不合理な本質と、表裏一体をなしている。
──ダン・アリエリー(『不合理だからうまくいく』より)
序章より。
不合理がありがたいの詳細は、明日以降の紹介で語らせてもらうので、今日はばっくり大枠な感じで。
人間みんなが不合理なのだとすれば、合理的な人間とは一体どんな感じになるのだろう。きっと、真に合理的な人間を表すとすれば、それはロボットになってしまう。理性ではこうしたほうがいい、と思っても、なぜかそれとは別の行動をしてしまうのが、人なんだから、機械仕掛けのロボットでないと、本当に合理的には動けないんじゃないかな。
仕事や勉強で上手くいくことを考えると、合理的な方が都合がいいのかもしれない。理論的にこうしたほうがいい、ってのがあるのに、そうは行動できないってのが多いから。でも、行動できないのが普通でそれを無理してやっても続かないし、周りにそれを強要できない。不合理なのが当たり前なんだから。
だから、ただただ諦めろってわけじゃなくて、自分たちは不合理なんだな、って認めた上で、どう上手くそれと付き合っていくのか、それを考えるのが人間の面白味なんじゃないですかね。
不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダン・アリエリー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
僕は進む。それで僕を失うとしても。この誓いを失うよりはいい。
いつか僕の歩いた道が誰かの糧となって、この戦争が終わる日へと続いていくかもしれない。だから僕は僕のすべてを懸けて立ち止まりません。
──アレン・ウォーカー(『D.Gray-man 25』より)
自分が立てた理想の道。それがきっと世界の理想に繋がっていると信じて、たとえ自分の存在が消えようとも、それを貫こうとする姿勢。
現実世界じゃ有り得ない展開だけれど、自己を捨てて他に尽くす。理想に尽くす。って意味だと実際にやってる人いるよね。めちゃくちゃ難しいし、口先だけで言っても偽善者って思われるだけだけど。
そんな聖人君子みたいなこと私はできないけれど、自分が思い描いた夢とか理想とかのために、一時的に自分の欲求を捨てるってのは、必要なことなんだよなぁ。だらけたい。寝ていたい。こんなしんどいことやりたくない。こんな感情にたまには蓋をしないと、全然前に進めない。
ちょっと今、進みたい方向を見失い気味なので、まっすぐにこの道を行く!っていう意志が余計と身にしみた次第。
終わってしまったことを、くどくど言うのはよくありません。
目的を果たすまでは、諦めることなく、執念をもって「くどくど」いきましょう。しかし終わってしまってからは「さばさば」しましょう。また同じことがあれば、終わるまで「くどくど」やればいいからです。
「良いくどい人」をめざし、「悪いくどい人」にならないようにしたいものですね。
──横山信弘(「Yahooニュース」より)
昔っから悪いくどい人っていう自覚はあるんです(おい)
まぁ、それも親に同じ文句を何度も言うなって言われたからなんですけどね。
よいくどさにもあるけれど、悪いくどさが出るときのほうが、感情が乗っちゃってるから、余計とくどくどしちゃうんですよね。そこまで自覚してるけど、辞められないのが辛いところなんですが(しょんぼり)
とはいえ、受け手側の目線に立てば、もはやどうしようもないことを何度も何度もくどくど言われりゃ、そりゃあ、癇に障るというものですよね。
終わったものは終わったもの。次の手をうつことを考える。そして、それが実行されるようにくどくど言い始める。そしたら、良いくどい人になれるんですかね。
まだ、なんかちょっと微妙な気もするけど。これが今の私の精一杯(笑)
絶対達成マインドのつくり方――科学的に自信をつける4つのステップ
- 作者: 横山信弘
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (1件) を見る