どんなに頑張っても、嫌われるときは嫌われます。逆に、そんなに頑張らなくても、好かれることもあります。
だから、自分が言いたいことを我慢するのも、ほどほどに。これまであれこれ気にしすぎだった人はむしろ、思ったことをどんどん口に出すようにしてみてください。それで相手が不快に思うことも、相手を傷つけてしまうことも、あるかもしれませんが、そのときは「ごめんなさい」と謝ればいいのです。そんなふうに思っているほうが、よほど心はスッキリしますよ。──内藤誼人(『いちいち気にしない心が手に入る本』より)
通勤電車の暇つぶし本を自宅に忘れ、仕方がないから電車待ちの5分で購入した一冊。買ったときはちょうど直近のイライラのピークだったせいもあったからか、平積みされていたこちらがやたらと目についた記憶があります。 どうにも不安になったり、イライラしたりする人への処方箋となりそうな著作。
今回この一言を選んだのは、私がかなり他人の目を気にしていることを、最近自覚したから。自分のものってすぐ決められるんですよね。あと、仕事で正解がこれだ!と自信がある部分もスパッと言える。
でも、何人かで飲みに行くときに店決めて、と言われたら決めるのが難しい。メニュー適当に選んで、を選ぶのも難しい。決めて、と言った側は、何になっても特に文句ない場合の方が多いのはわかっているのだけれど(デートでエスコートするわけでもあるまいし)、それでも、他人の顔色を窺わずにはいられない。
あと、仕事上でスッパリと相手を切り捨てるような発言をしたあとは、数時間後に猛省していることが多い。それもその日寝る寸前まで続く猛省。そこまでしなくてもいいんだろうし、相手が傷ついたのがわかったタイミングで謝れば問題ないのにね。
そんな私に刺さるのが今回のこの言葉。すべての人に好かれるのは難しくて、神様でさえ、全人類に好かれている方はいないんだから、人間である自分なんて言わずもがな。そう思って、あまりクヨクヨせずに、怒られたときにごめんなさいをして、それでチャラ。次がないように気をつける。それでいいじゃない。
そんなスッと心を軽くしてくれるような簡単なテクニックが盛りだくさんの本書でした。個人的お気に入りを小出しすると、この3つ。
「勝手に心の中で片思いをすると気分向上する」
「ロボットになってやり過ごす」
「別の動きをして緊張を中断させる」
気になる方はぜひお読みください(笑)
いちいち気にしない心が手に入る本: 何があっても「受け流せる」心理学 (王様文庫 B 62-9)
- 作者: 内藤誼人
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2018/03/02
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
命がけで熱くなれるものが見つかったなら、そいつの人生は楽しいに決まってる。
創風亭破楽は、前に俺に言った。人は死ぬ瞬間に、幸せだったと思ってはダメだ。あぁ楽しかったと感じなければならない、って。常識的に生きていても、得られるもんなんてたかが知れてるだろう。命がけで熱くなれるものが見つかったなら、そいつの人生は楽しいに決まってる。だったら、やるしかないっしょ。俺は、楽しかった、と言って死にたい。そのために、もっと落語と向き合いたいと思う。──千野願(『噺家ものがたり ~浅草は今日もにぎやかです~』より)
不定期更新再開と言いながら、一気に1年以上ご無沙汰するとかこれ如何に。
会社ブログの更新をちょろちょろやって執筆熱が再燃してきたのと、そういえば、この1年ストレスMAXだったのがようやく落ち着いたのもあって、久々に再開の運びとなりました。
週一更新目標。最低月一更新を目指して言葉を綴っていきたいと思います。通勤時間が伸びたから、ネタ元の読書には困らないはず(笑)
閑話休題。
今回紹介する本は、第24回電撃小説大賞で《選考委員奨励賞》を受賞した作品。ここ数年、新人賞受賞作は電撃大賞だけ全作品読んでいるので、その中のひとつ。
就職活動中の大学生の千野願は、最終面接前のタクシーで稀代の天才落語家・創風亭破楽の落語を聞いて感銘を受け、右も左も分からない落語の世界に身一つで飛び込む。厳しい芸の世界。厳しい師匠、優しい兄姉弟子たち、落語のらの字も知らなかった願が、落語家への道に踏み込んでいく。
勢いで大学辞めちゃったり、弟子入りするために何度も破楽に頼み込んだり、若いっていいなぁと思えるような青春あり、血はつながらないながらも、弟子と師匠の関係でつながる創風亭一門の心温まりクスリと笑える人情あり、そして、ずぶの素人の願が噺家としての第一歩を踏み出す成長あり。
ほっこりしたい人、目指す未来に悩んでいる人にオススメしたい一冊だった。
紹介した言葉は、クライマックスの願の独白。師匠の言葉を受け取りながら、自らさらに落語への熱意を高めていく場面。前後のシーンが有るともっと感動的だけれど、それは読んでからのお楽しみ。
私自身は、あまり一つのことに熱中できないから、こういう物語を読むといつも胸がざわざわする。けれど、そこでハタと振り返ると、自分はどれだけの趣味をもって、どれだけのことをやっているんだという話になる。何せ、このブログ執筆に始まり、現時点で趣味と言えるのは、編み物、スプラトゥーン、連ドラ鑑賞、アニメ、読書、御朱印集め、手帳・・・まだ忘れているのがありそうだ。そんな状態なのだから、これはこれでありかなとも思う。
人生をかけるほどの熱量をもったたった一つが見つかるのも素敵だが、日常を彩る小さな楽しみがたくさんあるのも、それはそれで楽しい人生じゃないか。とにかく、一点集中でも熱意拡散でもいいから、何かにハマるってのは素晴らしい。
噺家ものがたり ~浅草は今日もにぎやかです~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 村瀬健
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
「意味なんてないよ。意味なんて、人間の勘違いだ」
生きていることには、意味がない。
(中略)
ふいな爆発で生まれた宇宙が冷えていくまでの過程で、気まぐれに生じた動物の脳に流れる意識が、意味を探し求めてさ迷うこの不毛な営みの全てが、正直言って僕には苦痛だった。
──岡田卓也(『君は月夜に光り輝く』より)
月夜を浴びると体が発光し、長生きは望めない不治の病──発光病。それにかかったヒロインと事故(?)で姉を失った主人公の、希望の見えない日々を綴った物語。
引用は、いつ死んでもおかしくないヒロインが自分の生きた意味を主人公に問うたときの回答。
私の生きた意味。
ある人の人生を語るに当たって、よく出てくる言葉だ。あとは、死の間際の人がうわ言で話す言葉のイメージかな。
そもそも、誰かが生まれることには、何かしらの意味がある前提で、人間の世界は回っているような気がする。けれど、他の動物の世界で、そんなことを考えているやつなんてほとんどいない。野生の世界では、生まれて一瞬で死ぬことなんてザラにある。それを見越して、子孫を残すために数を産む。まぁ、なんとか深読みしたら、子孫を残すのには意味があったのかもしれない。その一瞬の命にも。それで他が助かっているのだから。
でも、人間の考えてしまう意味って、そんなことじゃないことが多いんだよね。世の中に爪痕を残すというか、目に見えた形になった何かを残したがる。残そうとしない人は、だめな人扱いする人もいる。そうじゃないんだよな。
宇宙から見たら、人間ひとりひとりが生まれた意味なんて、きっと一つもない。それでも、自分が生まれた意味が欲しいのなら、少なくとも自分自身は納得できる何かを、自分で見つけるしかないんだよね。
不治の病系ヒロインの定めというか(おい)、このヒロインも最後には亡くなるんだけど、彼女は彼女なりの生きてきた意味を見つけられたんじゃないかと思います。あ、これってネタバレかしら。とは言え、この程度のネタバレならば、全然泣けるんで読んで欲しいです(笑)
『心を鎮め、自分が神であると知れ』
自分にはどんなことでもできる。自分の運命の支配者になったときから、不可能はなくなる、というわけだ。
──ミリオネア(『成功の掟』より)
9ヶ月ぶりぐらいに筆をとりました──実際には、パソコン開いてキーボード叩いてますが(笑) なんとなく作ってた体裁忘れてしまうぐらい久々に舞い戻ってきました。
なんでって、きっかけは、今回紹介したいこの本を読んだから。
多くの人が成功を、億万長者を目指すけれど、その人達には成功者足り得る心構えができていない。世の中に成功への道を書いた本は数あれど、その心構えを問いた本はない(発売当時は、かも)そんな趣旨の成功本です。見る人によっちゃ結構スピリチュアルかな。
私、基本的にお金稼ぎたい願望ってなかったんですよね。だから、なんでこの本欲しかったのかよくわからないんですけど、欲しい本リストに入ってたから中古で買ったのね。
で、結構こういうのに影響受けやすいから、ガーッとやる気になってまいまして。自分のやりたいことなんだろう、とか。本当のところ、どれくらい稼ぎたいのか。なんてことをうだうだ考えているうちに、このブログ再開したいなと思って今にいたります。読了日見たら、2月13日だったんで、思った以上に寝かせてましたが(笑) ひっそりつけてるAmazonアフィリエイトがこんなに細々してるのに、ちょいちょい購入上がってくるのが面白いってのは内緒(おい)
で、本題ですよ。引用に全然触れてないよ、まだ。もう文章書きたい欲としては満腹なんだけど。
このタイトルに入れた言葉は、ミリオネア自身が恩師に教わった言葉だそうで、要するに、本文中に引用したとおりなんだけど。自分の運命は自分で決める。いるかどうかも分からない空想の人物が神なんじゃなくて、自分自身の神様は、自分自身。起きる出来事は全部自分の思うがまま。そんな風に私は捉えました。
お金稼ぎたいなら、本気で思えば稼げるし、夢も本気で願って努力すれば必ず叶う。人間って思った通りにしか動けない。
今はこれから何がしたいって具体的なことが思い浮かんでるわけじゃないんだけど、不定期更新でブログは再開します。
前みたく、1つの本で複数の引用は無しで。1冊1引用1記事。良い言葉の紹介をメインに、本自体の紹介もできればな、という趣旨で細々活動いたします。
待ってる人がいるかは、わからんけれど、元々自己満足。好きなようにリスタート。
- 作者: マーク・フィッシャー,近藤純夫,上牧弥生
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2005/09/26
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (14件) を見る