いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

自分

自分の経験とは、実は自分の頭の中に記憶されているだけではなく、社会の中で多くの関係者の頭の中に記憶されているものだ

考えれば当然のことで、自分の記憶容量には限界があり、自分について全てを覚えることはできない。しかし、自分を取り巻く無数の周りの人間の記憶容量を合わせればかなりの量になり、自分では記憶できないこともたくさん記憶している可能性がある。 (中略)…

ホクロにこだわる自分自身が奇妙にも思えた

四〇年のつきあいがなければ、そのホクロを取ることには全く抵抗を感じないという確信があるにもかかわらず、なぜか、四〇年の年月にこだわっている。(中略)過去の自分にすがる気持ちなどはないと思っていたはずだが、このホクロをきっかけにまだ多少なり…

我々は自分の人格を自分で選択して形成していると言えるのではないだろうか

人格とは、経験を通して形成されると言われる。しかし、もう一歩踏み込めば、その経験はどれほどの根拠があるかは別として、多くの場合は自分で選択しているのである。そして、おそらくは意識して選択している者の方が、自己に対する認識も高まる気がする。…

我々人間は他人を通してしか、本当の自分を知ることができない

ゆえに、社会的である必要がある。人間やそして多くの動物が社会を形成するのは、この自己を正確に認識しようとするがゆえなのかもしれない。 ──石黒浩(『どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私』より) 鏡の中に映る自分は、他人から見られ…

パリという街では「十人十色」どころか、生きている人の数だけいろんな生き方がある

パリには「婚活」なんて言葉もなければ、「婚活をしている」という人に出会ったこともありません。 この時まで「なにがなんでも結婚しなきゃ」と思っていた私は、こんな風に女性としての生き方の正解がひとつではなく、いくつもあることを目の当たりにして、…

他人に正解を求めるから……自分で考えて動いていないから、いざというときそんな風にみっともなく取り乱すんだ。

他人に正解を求めるから……自分で考えて動いていないから、いざというときそんな風にみっともなく取り乱すんだ。 ──宮地磐夫(『東京レイヴンズ (14)』より) 裏切り者の上司から部下への台詞ってところですかね、まとめると。 自分の意志で動くって難しい。…

だから、まずは自分を認めてあげたいです 自分には価値があるんだと、認めていきたいです

何よりも自分を下にする事を止めないといけません。自分が勝手に下に居る限り、対等にはならないからです 自分に価値を与えなければなりません (中略) 勝手に自分を下にして、与えるだけでは、一生対等な関係にはなれません 理想に届きません ──✩←ヒトデ (…

【あなたの居場所】というのは、チンケな同類がうじゃうじゃ群れてるところじゃなくて【あなたが、一人っきりでいても淋しくない場所】ってことです。

【ちゃんとしてないオタク】ってのは、なにかにハマってることによって「自分を持ててる」わけじゃなく、たんに淋しくて、同じ話題で盛り上がれる仲間がほしかっただけ、自分より「濃くない」オタク相手にエラソーな顔がしたかっただけだったりするんです。…

「なぜモテたいのか」を考えることは【自分で自分の欲望のかたちを把握する】ということで、これはひじょうに大切だからです。

「自分はナニがしたいのか? ほんとうはナニが欲しいのか?」こそが「自分はナニモノなのか?」ってことであり、人間は、それをある程度自分で理解できてないと「相手との関係をどうしたらいいか」わからなくなって困ってしまうことがあるからです。 ──二村…

感じてはいけない「ダメな感情」なんて、ないんです。感情に良いも悪いもありません。

苦しい感情が湧いた時は、よけいな考えをめぐらせたり、自分を責めたり相手を責めたり、卑屈になったり自己正当化したりせず、ただ自分の感情を「感じきって」みてください。 原因や、未来・過去のことなどを考えず、ただ怒り、ただ悲しんでみてください。 ─…

「こうあるべき自分、こうありたい自分」を考えたときに、減点法でしか自分の姿を見ることができない

まじめな女性たちは「すべてをちゃんとやりたい。やらないといけない。できないのは、くやしい」とか「完璧にできない私は、何かが欠けている」と思いこんでいる。というか思いこまされているんです。 ──二村ヒトシ(『なぜあなたは「愛してくれない人」を好…

人間は、自分で自分をあつかっているようにしか、他人からもあつかわれないのです。

じつは、他人は「あなたが人には、しないこと」も、してくれているんです。 でも、心の穴を埋めようと必死な人は、「自分が他人に求めているようなこと」しか理解できないので、他人がしてくれる「あなたがしないようなこと」を、うけとれないし、してくれて…

穴は「ふさぐこと」はできないが、かたちを変えていくことはできる。

「人間は、変わることができる」と言う人もいます。 これは、心の穴を「ふさぐことはできないけれど、その存在に苦しめられないように、なることはできる。そして、あなたが苦しまなくなることで、周囲との関係も良い方向に変えていくことができる」というこ…

恋が「相手への欲望」であるのと同じように、ナルシシズムは「自分への欲望」です

ナルシシズムも必要なだけ持ちながら自己受容しているのが「生きていきやすい人」です。ナルシシズムが完全にゼロの人は「生きがい」がなくなってしまい、きっと生きていくことができません。 だからナルシシズムは、あるのは仕方がないし「あっても、いい」…

僕が欲しかったのは、そういう自分の居場所であった。

僕は大きなお金が欲しかったわけでも、輝かしい名誉が欲しかったわけでもなかった。たんに、ギリギリのところで自分が満足いく人生を送りたかったのだ。 自分が正しいと思うやり方で一生懸命に働き、それで日々に必要なお金をいただく、評価してくれるのは、…

胸騒ぎがしたら、引き返す勇気も持っていたい

僕は、幸いぎりぎりの土壇場で引き返した。あれほど精神的に追い込まれていたけれど、とどまる勇気を持てたのは幸運なことだったと思う。独立して大きな投資を決意するのは大変なプレッシャーだ。だが、つまらない見栄で棒に振ってしまいかねないのは、自分…

世の中は互いに迷惑をかけ合って成り立っているというのが事実ではないか。

何か、人と関わって物事を成そうとするのであれば、「いかに迷惑をかけないか」ということをずっと考えていても何もできない。「いかにして迷惑をかけるか」つまり、自分の都合である迷惑をどうやって相手に受け入れさせるかを考え、試行錯誤してうまくいけ…

会社側にないんですよね、彼女たちを受け入れられるだけのゆとりが

ウチの会社、私が入社したころも、決して景気がいいわけではありませんでしたが、今よりは幾分ゆとりがありました。(中略)それが今は、入社と同時に即戦力を求められてしまう。(中略)それって可哀相だと思いませんか? せっかくゆとりを持って育ってきた…

千紗には大人になったという実感が未だにない。

仕事もしているし、選挙にも行く。お酒も飲めるし、喫煙だって合法だ。それでも、昔思い描いていた姿よりも、今の自分はだいぶ幼いと感じてしまう。大人というよりは、子どもが必死に大人のフリをしているといった方が近い。 ──三春千紗(『チョコレート・コ…

目の前のことに追われるほど、本当に大切なことをする時間は失われていく。

僕は母さんにかける一本の電話よりも、目の前の着信履歴にかけ直すことで目いっぱいになっていた。本当に大切なことを後回しにして、目の前にあるさほど重要ではないことを優先して日々生きてきたのだ。 目の前のことに追われるほど、本当に大切なことをする…

あなたの個性とは、相対的なものではなく、絶対的なものなのですから。

いいですか、「人と違うこと」に価値を置くのではなく、「わたしであること」に価値を置くのです。それがほんとうの個性というものです。「わたしであること」を認めず、他者と自分を引き比べ、その「違い」ばかり際立たせようとするのは、他者を欺き、自分…

人間にとって孤立ほど恐ろしいものはありません。

孤立した人間は、身の安全が脅かされるにとどまらず、心の安全までも脅かされてしまう。ひとりでは生きていけないことを本能的に熟知しているのですから。ゆえにわれわれはいつも、他者との強固な「つながり」を希求し続けている。 ──哲人(『幸せになる勇気…

あえて過激な表現を用いるなら、変化することは「死そのもの」なのです。

哲人「われわれは、いつでも自己を決定できる存在である。あたらしい自分を選択できる存在である。にもかかわらず、なかなか自分を変えられない。変えたいと強く願いながらも、変えられない。いったいなぜなのか。……あなたのご意見はいかがですか?」青年「…

20年も30年も、時間はいらない。10年で十分。

現状に不満もあったとしても、悩む必要なんかない。今のあなたは、10年がかりでつくったもの。誰のせいでもない。不満ならば、これから10年かけて新しい自分をつくればいいじゃないですか。20年も30年も、時間はいらない。10年で十分。 ただし、こうなりたい…

猫がマナーを守らなくてよいということにはなりません。

猫が家を乗っ取ってくれていっしょに暮らしてくれるなんて、人間はなんて運がいいんでしょう。猫がどんなに人間のためになっているか、猫ならみんな知っています。でもそうだからといって、猫がマナーを守らなくてよいということにはなりません。このことは…

僕にわかるのは、我々には意識というものがあるという事実だけだ。

我々の意識は、我々の肉体の中にある。そして我々の肉体の外にはべつの世界がある。我々はそのような内なる意識と外なる世界の関係性の中に生きている。その関係性は往々にして、我々に哀しみや苦しみや混乱や分裂をもたらす。 でも、と僕は思う、結局のとこ…

同い年の集団の中にいるから、他人とのちょっとした違いに目が行く。

いつは背が高いとか、あの子はかわいいとか。あいつは頭がいいとか。あの子はイケてるとか……お互いを基準にして、差を探している。年齢は同じだから、年齢ではないところで、自分はあいつとどう違うのか、何が優れているのか、何が劣っているのかを探してし…

いつやってくるかわからない、不意の来客──運やチャンスって、そういうもの。

だからこそ、つねに運が入ってくるスペースを作っておかないと。 不平不満、怒りや嫉妬、恨みつらみ、恐れ、不安……そうしたネガティブな感情で、あなたという器を満たすことのないように。 ──Keiko(『「出会うべき人」に、まだ出会えていないあなたへ』より…

自分のすべてを受け入れることができない奴は──早死する

お前も名張さんも、呪いを解こうとしている。けどな、呪いを解いたって、まったく新しい自分になるわけではないんだ。それまでの自分を否定して笑い飛ばすことはできない。俺が一つ教えておいてやる。自分のすべてを受け入れることができない奴は──早死する …

今が幸せなら変化は怖いことだけれど、現状に満足していたら冒険家にはなれないわ

変わらないように見えて、あんたもあたしも、人も世界も、どんどん変わっていくものよ。今が幸せなら変化は怖いことだけれど、現状に満足していたら冒険家にはなれないわ ──タカ(『ひとつ海のパラスアテナ (3)』より) 昨日紹介した言葉と対になるような言…