いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

不用意にもらす言葉こそ、ほんとうらしいものをふくんでいるのだ。葉蔵はいま、なにもかも、と呟いたのであるが、これこそ彼がうっかり吐いてしまった本音ではなかろうか。

『晩年』より

 

ポツリと漏れた本音。飾り立てたれた作り物ばかり演じている中、こぼれ落ちた本音にこそ意味があるのかもしれない。
何を言っているんだ……。
うっかり漏れる本音って怖いよね。

 

晩年 (新潮文庫)

晩年 (新潮文庫)