いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

涙が泣きやむためにあるからだ。

母が死んで、父が死んで、夢が砕けてなきわめいても。それでもいつか、不義理なくらいに涙は止まる。

それはきっと、涙が泣きやむためにあるからだ。悲しみを塩水にかえて、自分の体から追い出す、ためなのだから。
だから、自分は、泣くのが好きなのだ。

 アイ・アスティン(『神様のいない日曜日Ⅲ』より)

 

涙は必ず止まる、ってのが、個人的に新しかった。
泣きたいときは泣けばいいのかもしれない。

 

神さまのいない日曜日III (富士見ファンタジア文庫)

神さまのいない日曜日III (富士見ファンタジア文庫)