複数のレッテルを貼った方が、一つのレッテルで判断するよりはきっとマシです。

レッテル貼りを徹底的にやるために、あれこれ情報を聞いているうちに、カテゴリーでは分類できないようなその人個人のかもしだす「空気」みたいなものを感じ取れるようになってきます。多分それもその人個人の「姿」の一部です。

逆説的ですが、レッテル貼りを徹底的にやろうとすればやろうとするほどレッテルを貼らない個人の姿に近づくのです。

──雪見 (id:snowy_moon)（「雪見、月見、花見。」より）

この人は、こんな人。

あの人は、あんな人。

初めて人に出会ったら、なんとなく無意識に自分の中で何かのカテゴリに入れる、

レッテルを貼ってしまう。

この人はしゃべりにくいとか、この人は明るいとか。

初対面で相手のすべてがわかるわけ無いのに、一度貼ったレッテルは中々剥がせない。

ならば、次から次へとレッテルを貼っていけばいい。

何枚ものレッテルを貼り付けていくうちに、最初のレッテルはもはや見る影もなくなってしまって、

一番最後に貼ったレッテルだけが、頭の中に印象づけられる。

そうなるまでレッテルを張り続けられる人になりたい。