これもひとつの夢かもしれない。
これもひとつの夢かもしれない。
キリコを担ぎながら、まれはそう思っておりました。
みんなで何かをしたいと心から願い、熱くなって、夢中になって突っ走る。
そういう熱い想いが夢なのかもしれない。
そう思っておりました。
──津村希(「まれ」12話より)
失敗ばかりの父を見て、夢嫌いになった少女希が、昔持っていたパティシエになる夢を思い出して、その夢に走り出す。そんな今期の朝ドラより。
引用したのは高校時代、まだ夢嫌いの頃のお話。夢見るよりも真面目にコツコツ。将来なりたいのは公務員。そんな希が、高校生活の思い出に、仲間たちとキリコ(神輿や山車の一種)を祭りで担いだ時に思ったこと。
将来の夢とか、人生の夢とか、そんな大きなものばかりが夢なんじゃなくて、その瞬間、パッとやりたい気持ちが燃え上がって、心の動くままに突っ走る。それがどんなに小さなことでも、その一つ一つが夢なのです。
しょーもなくてもちっちゃくてもいいから、毎日夢を追いかけていきたいものです。