いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

未来を予測するのは当てるためではない。未来を創るための指針だ。

当たるか外れるかはオマケだ。予想することで、誰かに何かを気づかせる、思いつかせればそれでいい。ネガティブな未来を予測しても、それを外させるために努力を促せれば有益だと考える。(中略)何を根拠に予測が成り立っているかを突き詰めれば、必ず有益な情報は得られる。大事なのは、何を見てどう思ったかではないだろうか。

 

──Anubis(「エンジニアライフ」より)

 

例えば、20年後に日本はなくなっていると予測されたとする。当たるか外れるかはわからない。

その予測を聞いて、人はそれぞれ違う行動に出る。なくならないように努力する人もいるだろうし、なくなっても自分は海外で生きていけるように地盤を気づく人もいるだろう。あるいは、そんな予測が当たるとは夢にも考えずに、今までどおりの生活を続ける人もいるかもしれない。

で、外れたとする。何も行動しなかった人たちはホッとするだろう。行動していた人たちの中には自分の行動が無駄になったと憤る人もいるだろうし、これはこれでよかったと思う人も多いだろう。

あるいは、予測が当たったとする。何かしらの行動を起こした人は少し残念に思いながらも前に進んでいくだろう。だが、そうでない人は、どうすればいいのかとそこで絶望する。

 

当たっても外れても、その結果がどう影響するかは、結果が出るまでにどんな行動を起こしたかによってずいぶん違う。

当てずっぽうの予測だって悪くない。でも、それが当たるかぼんやり見ているだけではなんの意味もない。その予測が現実になった時、ならなかった時、それを考えながら自分の進む道を決めなければ。

 

101回死んだエンジニア: 別視点での未来予測