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いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

のどかはやれる範囲のことをやろうとしてる。だったら、それでいいのはないだろうか。

 だから、咲太はなんとかなるような気がした。はっきりとした根拠があるわけではない。だが、世の中のすべてが、自信と明確な根拠のもとに成り立っているわけでもないだろう。あまり気持ちのいい話ではないが、だいたいが宙ぶらりんのまま、なんとなくとか、仕方なくとか、時間がなくてとか……確証など得られない状態で前へと進んでいってしまうのだ。その宙ぶらりんの中で、のどかはやれる範囲のことをやろうとしてる。だったら、それでいいのはないだろうか。それ以上のことはどうせできないのだから。

 

──梓川咲太(『青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』より)

 

昨日と同じ作品より。体が入れ替わる系の物語。

入れ替わったままの二人は入れ替わりがばれないように、とりあえず生活を交換した状態で過ごしていた。で、ヒロインで芸能人な麻衣のCM撮影のとき、入れ替わって中身になった妹のどかは、プレッシャーに負けて倒れてしまった。その後、再撮影のスケジュールが決まり、戸惑いながらものどかは、カレンダーを眺めながら次のスケジュールまでにできることを考えている。それを見ていた咲太の感想、というのが引用部分への大まかな流れ。

 

宙ぶらりんのままでやるしかないってのは、ほんとによくあることで、とりあえず、とりあえず、と繰り返しながら、なんとか前に進む方向を模索して動くことも多い。バシッとすべてを決めることなんて無理だから、曖昧さにビビらないでできることをやるしかない。

まだ準備ができてないとか、技術をつけてからとか、まだ予想がつかないからとか、不確定な未来を避ける言い訳はごまんとある。やっぱり失敗するのって怖いしね。

私は完璧主義者な気質があるから余計に、うだうだと失敗した時の予防線を端から張ってしまうんだけど、そんなことせずにどーんと構えてやれることやるほうが、本当はカッコイイだよね。

つい先日も予防線張ってしまったのを思い出して、次こそは黙ってやれることやると心に誓った。