いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

巨大建築に匹敵する芸術を見るためには今眼前の欠片を組み上げなければならない。

 プログラムとは生い茂った樹木、そして森なのだ。
 とてもちいさく単純な命令を組み合わせて関数をつくる。その積み重ねがより大きくて利用性の高い処理をつくりあげ、やがてそれはひとつのアプリに。さらに動的に結合し、通信しあい、サービスを作り出す。
 結果を求めるためには、とても単純な作業を続ける必要があることを、レオナルドは知っている。

 

──レオナルド(『ログ・ホライズン9』より)

 

灰斑犬鬼(ノール)と呼ばれる魔物が群れをなして村を襲おうとしている。誰かがそれを先導している。
その先導者の一人、ラスフィアと対峙する職業アサシンのレオナルドの独白。一つ一つは地味な作業。ただ、それを繰り返すことで大いなる攻撃力を手に入れることができる。それが勝機となることを信じて、レオナルドは地味な作業をただひたすら繰り返す。

 

オンラインゲームが現実になった世界で右往左往しながらも生きる人々の物語より。

レオナルドは普段はプログラマーのようで、個人的に発言に共感した。

一つ一つは小さな処理。それを組み合わせることで、巨大なサービスが生まれる。その一つ一つを怠れば、一気にすべてが瓦解することだってあり得る。

プログラムの世界だけじゃなくて、大きな規模のものを動かそうとしたら、自然とそうなっていく。

全体の巨大さを考えると、自分が手を入れている部分なんてちっぽけすぎて取るに足らないと思う時もあるけれど、そこで手を抜いてしまったらプロじゃない。いつでも手を抜かないプロ意識。ちゃんと持たないと。