小さな徳を積むことも有効です。
例えば道に落ちている空き缶を拾って捨てる。お年寄りに席を譲る。エレベーターで他の人に先を譲る。楽しい会話の席で自分ばかりがしゃべらずに、周囲の話に相づちを打つ役割にまわる、など。自分よりも相手を大切にすると、共同体感覚は高まります。そして、幸福へとまた一歩近づくのです。
──小倉広(『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』より)
共同体感覚。アドラー心理学のメインワードの一つ。それが高まると、幸福感が高まる。
今ここで、この世界に役に立つ自分として存在している、という感覚。私はそんな感じで捉えている。
自分が何をしたところで、世界の動きはびくともせず、何の役にも立てないと悲観的になることもあるだろう。そんなときこそ小さな善行をつむべしってこと。
全然自分とは関係ないゴミを拾った時、なんだか気分がよくなりませんか。自分、こんな自分と無関係ないいことやったったで!みたいな。逆に、なんかかっこつけてるみたいで恥ずかしいと思うこともあるかな。でも、なんだか頬が緩むのを感じませんか。
朝イチにいいコトしたら、なんだか今日は良い日な気がする。人間の脳なんて案外単純に騙されてくれるんですよ。