ほめられることは「あなたはできない人なのに、よくやったね」と言われているようなものなのです。
ほめるという行為は、前提として「どうせできっこないだろう」という予見があるからです。当たり前のようにできると思っていたならば相手をほめません。
──小倉広(『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』より)
最近、部下をほめて伸ばすことが重要視されつつある気がする。昔は叱って伸ばしてたけど、イマドキの子(私も含まれるんだろうか)は、怒られるとすぐにしょげ返ってへこたれてしまうから。
叱ってばかりもよくないけれど、ほめてばかりいると、いつまでたっても上司と部下の上下関係は変わらなくて、部下には上司よりも優れた部分があるかもしれないのに、それが伸びない。
だから、個人的に言っていきたい言葉は「よくやった」ではなくて「さすが」。
以前、お世話になった会社のリーダーさんで、かなり「さすが」と口にする人がいて、言い方とかもあったんだろうけど、言われて心が浮き立つのを感じたのを覚えている。
人間だれしも認められたい。そのことを忘れないようにしないとね。