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いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

度を過ぎた幸運っていうのは、そっとしておくのが一番なのよ。

「でもね、陽介。消えた痣のことなんて、忘れちゃいなさい。度を過ぎた幸運っていうのは、そっとしておくのが一番なのよ。変に騒いだり原因を究明しようとしたりするから、台なしになるの。こういうときは、『こんな幸運、どうってことないんだ』って顔していればいいのよ」
(略)
「もっと素直に喜びなさい。糠喜びして後で落胆する羽目になるのを恐れてたら駄目。落胆のリスクを背負った上で糠喜びするのが一番冴えたやり方よ」

 

──深町母(『君が電話をかけていた場所』より)

 

主人公にあったのは、十数年間何をしても治らなかった顔の半面を覆う痣。謎の電話の女からの賭けに乗ったことで、それがすっかりきれいに消えてしまった。それに気づいた時の母親の言葉。

 

とんだ幸運を手にした時、どうしても浮足立ってしまう。そして、その幸運が長く続かないことを想像して思い悩んでしまう。

私なんて、褒められなれてないもんだから、ちょっと褒められたり、自己評価よりも高いことを言われたりするだけでどうにも恐縮してしまう。そんなこと言われるほどのものでもない、ってね。

でも、うだうだ考えてそれを台無しにしてしまうよりは、素直にそれを喜んだほうがずっといい。

だから、良いことを言われたときの返答は「そんなことないですよー」じゃなくて「ありがとうございます」にシフトチェンジするように現在努力中でございます。