1も2もなく努力というのはとにかく大事だというこの常識を、僕はとりあえずみなさんに捨ててもらいたい。
努力しなくていいですよ、人生は。だけど、僕は努力しない代わりに何を持ってたかというと、好奇心があったんです。つまり何か知りたい、見たい、聞きたい、触りたいという。何々したいという、こういう好奇心が人の何倍もあった。小さいときからですよ。
──鳥越 俊太郎(「ログミー」より)
「努力」って魅惑の言葉。
努力をしているだけで、仕事をしている気分になる。夢にむかっている気分になる。例えその努力が、ちっとも前に進まない努力だとしても。
というのは、辛辣すぎただろうか。けれど、日本の企業には、いまだ一生懸命働くことこそを是としている企業が多くあるし、残業はした方が評価が上がるもののリストから消えてくれない。
だから、「努力」するってのは方向性が違ってて、努力しなくても結果が認められるところに進むってのが健全な考え方。一生懸命なんて何の役にも立たない。
内々で社内の習慣としてやってる分にはどうにでもなっても、一歩社外に出てしまえば、頑張ったけどできませんでした。だなんて話にならない。
いやね、ちょっとね、頑張ってるのはわからなくもないんだけど……な人がチームにいてね。開始2週間で契約途中打ち切りが決まるっていうことが最近ありましてね。ただ頑張るだけじゃどうしようもないんだよなぁ、と改めて思った次第。
鳥越俊太郎 仕事の美学 君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?
- 作者: 鳥越俊太郎
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2015/07/24
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