思い通りにならないという思い通り
生活のあちこちにそういった状況を作り、自分の思い通りにならないようにしています。なぜなら、思い通りになるということは、逆にいえば自分が想像している範囲のことしか起きないから。すべてを自分の支配下に置かないことが、アイデアを生み出すのに重要だと考えています。つまり、「思い通りにならないという思い通り」です。
──谷尻誠(「Evernoteブログ」より)
すべてが思い通りということは、すべてが自分の想像の範囲内。この発想はなかった。
計画ってのは、立てるだけじゃ意味がなくて、どれだけ計画通りに実現できるのか、ってのが大事だと思ってた。ちょっと計画からずれると途端にリズムが狂って、軽いパニックになることも多々ある。
例えば、書類作って、上司に確認して、その間にもう一個の依頼をこなして、そしたら、上司の確認が終わるから──みたいな理想の流れを考えるとする。それが狂って、書類作ったはいいが、上司がいない。とかなると、スキップして別の依頼って飛ぶんだけど、あんまり集中できない。
だけどさ、人生が全て思い通りに行くわけないんだから、その思い通りにならなさを楽しむ。それぐらいどーんと構えていかないとね。もっと内面的に大きくなる。
- 作者: 谷尻誠,臼田桃子,モダンリビング編集長下田結花,佐藤久美子,デザイン:大原大次郎
- 出版社/メーカー: ハースト婦人画報社
- 発売日: 2013/09/11
- メディア: 単行本
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