季節は巡る──色々なものが、巡っていく
地球は一日に一回転、自転している。さらに地球は、太陽の周りを一年かけて一周する。そしてこの太陽系も、天の川銀河の端の方で、中心の周りに回転している。光の速さのおよそ0.1パーセント。ものすごいスピードだ。だが我々は、こうして立っていても、そのどれをも感じることができない。面白いと思わないか? ひょっとするとこういった現象が、いろいろなレベルで、身の周りに起こっているのかもしれない
──風紀委員長(元)(『いでおろーぐ! (2) 』より)
名前見つけられなかったけど、出てなかったよね(汗)
天文部でかなり変わった人として有名な委員長(元)の言葉。あ、ヒロインが作中でその委員長の座を奪い取るので、(元)をつけております。
当たり前なんだけど、自分の知らないことは世界でたくさん起きていて、本当に何が起こっていてもおかしくないんじゃないかな。
地球の自転を感じるのは、朝と夜を巡るから。公転を感じるのは、四季があるから。でも、回っていることそのものを感じることは難しい。
私らの自覚できることなんて限りがあって、科学がずいぶんと地球の真理を解明したからって、それですべてをわかった気になってしまうのは傲慢だ。いまだに新種の生命体は発見されるし、生体が謎に包まれた生物だってたくさんいる。
それを忘れてはいけない。わかっていることは、ほんの少しなんだって。
そして、それを面白く思えたら、もっと楽しいことになる気がするのだ。