いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

役割や使命は、自分のことばかり考えているうちはなかなか見つかりません。

むしろ自分以外のものに関心を持つと、自分のするべきことが見えてきます。
(中略)
「私が、私が」という人生よりも、自分以外のものに死ぬまで関心を持って生きる。それこそが内村の言う「高尚なる生涯」ではないでしょうか。

 

──樋野興夫(『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』より)

 

誰かのために、って感覚がずっとわからなかった。

いや、まったくわからなかったわけではなくて、家族の誕生日を祝いたいとか、母の日にものを贈るとかはずっとやってたんだけど、仕事の上で、誰かのためにってのがずっとわからなかった。

ただ目の前に現れた作業をちぎっては投げ、ちぎっては投げしているだけ。自分の元にやってくるものをただただこなす日々。仕事がなければ自分から探せ、とかよく本とかに書いてあるけど、そんなのわかんねーよ、って思ってた。

ただ、最近、ちっさなチームのリーダー任命されて、なんか感覚が急に変わった。自分以外のメンバーがいかに心地よく仕事できるか、彼らに何をどう任せれば上手くプロジェクトが回るのかを考え始めるようになった。

それから、どうしたら、自分よりも上の立場の人たちの仕事を減らせられるかってことも、頭をよぎるようになった。

きっかけは与えられた役割だけど、自分だから任せられたという実感が、不思議と責任感と周囲へ目を向ける姿勢も与えてくれた。

こういうのって、年齢に伴う変化でもあるから、まずは目の前のことを片付ける。それに余裕が生まれるようになったら、そのうち、責任のあることを任せられる。そうすれば、自然の周囲にも意識が行くようになるもんなんじゃないかなぁ。

 

ま、ある程度は人によるんだろうけど。

 

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい