案外と周りが優しい。そういうものに戸惑っている自分を感じる。
でもそこで怖がっていないでこちらからもそうした情愛を伝えるのが、正しいのだろう。
課せられたのは、人としての当たり前。隣人愛。
友達と仲良くなる。
親との関係を良好とする。
周りの人を、大事にする。
──安達(『安達としまむら (5)』より)
しまむらにもっと周囲の人間に目を向けろと言われたももの、どうにも周りの人間とうまく付きあおうと出来ない安達の葛藤。
人間関係ってサボると一気にわからなくなる。相手との距離感とか会話の進め方とか居心地の良い空気感とか。
だから、余計にからまわっちゃうんだよね。
しばらく気のおけない人とばかり会話してて、久々に見知らぬ人ばかりの環境に飛び込んだら、驚くほど人見知りを発揮してしまったのも、記憶に新しい。
結局人付き合いも訓練で、生まれながらにそれが得意じゃない人は、その感覚を忘れないように、なるべく新しい人からの刺激を受けないといけないのねん。