目に見えるものはなくても、「なにもない」なんてことはない
目に見えるものはなくても、「なにもない」なんてことはないし、あなたが彼女との繋がりをなかったことにしたくても、この先忘れようとしても、…たとえ本当に忘れてしまっても、なかったことには、ならないんですよ。
…「存在を刻む」って言うでしょう。刻むってつまり傷をつけるってことです。
人と関わるって、そういうことだとぼくは思います。
──ヒツギ(comico「ロヂウラくらし 23話」より)
偶然であった少女をヒツギに預けて忘れようとする主人公。その考えに気づいたヒツギの言葉。
人との出会いは一期一会。生きている間に出会える人の数は限られている。そして、出会ったからには、その出会いをなかったことにはできない。
それがどんなにひどい出会いだろうが、どんなに別れが悲しかろうが、どの出会いも出会いは出会い。
新しく誰かと出会うだけで大きく何かが変わるなんてことはないけれど、すこーしずつ何かが変わる。出会いってそんなものだと思うんです。