与えられた場所でベストを尽くすことだけを考えてきました。
今まで一回も上を目指して仕事をしたことはありません。与えられた場所でベストを尽くすことだけを考えてきました。執行役員もその結果であれば、自信はなくても一歩踏み出すことで道が開けるのではないかと踏ん切りました。
──前原弥生(『PRESIDENT WOMAN 2016年01月号』連載「女性役員の失敗は星の数ほど」第9回より)
「与えられた場所でベストを尽くす」
私がこう考えて仕事するようになったのは、随分最近のことだ。
新人の頃は、ベストを尽くす以前に何もかもがわからなくて、とにかく目の前の作業をこなすのに必死だった。わからなすぎてやる気を失う時もあった。
それを越えたら、今度はマンネリがやってきた。新人の頃と変わらない作業。上に向かっている実感のなさ。これぐらいやれば、仕事が成り立つ、と変にわかってしまったのもあったかもしれない。
転職して外に出て、それまでとの自分の立ち位置の違いに戸惑った一昨年。
去年、プロジェクトチームが変わって、何かが突然ひらめいたかのように、今の自分の能力を尽くして仕事するしかない、と思うようになった。理由ははっきり自分でもわからないんだけど、そのひとつは、リーダー的なことを任されるっていう初めての経験をしたからなのかな。プロジェクトメンバーが肌に合ったってのもあるのかもしれない。
それでもベストを尽くし続けるのはしんどい。時には愚痴を言いたくなることもある(いや、時にはどころではなく言ってる気がする。気をつけないと)。それでも、やれることをやる。それを頭の片隅には持っておくようにしないとね。
PRESIDENT WOMAN(プレジデント ウーマン)2016年1月号(VOL.9)
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2015/12/07
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