身近にあるなんでもない物、風景、同じものであっても、別の人の視点、見方を変えれば全く違って見える。
それを気付かせることができるのが写真ではないだろうかと思う。もちろん見たことのない絶景や行くことのできない場所、状況、表情なんかを写すという役割もあるんだけど、それとは別に、他人の視点、自分にはない視点で見たものをオリジナルに近い形で再現できるのが写真であり、それによって別の見方、視点に気づかせることができるというのも、写真の大きな役割だと思う。
──KAWAZOI (id:kkzy9)(「Letter from Kyoto」より)
現実は一つなんだけれど、見え方は人によって全然違う。
同じ通りを歩いていても、美味しそうなレストランに目が行く人もいれば、道端に咲く花に目を奪われる人もいる。
自分一人の目線だけでは、どれだけ遠くに出かけても、視野は狭いままかもしれない。どこに行こうと、見ているのが自分なのは変わらないのだから。
そう考えると、あまり深い話をしてこなかった身近な人と意見交換をしてみるだけで、十分見ている世界は広がるのかもしれない。わざわざ世界一周旅行に出かけなくたって、視野は広がるのかもしれない。
ま、世界旅行もそれはそれで別の視点が開けるんだろうけどね。