あらゆる人間はこの生涯において何かひとつ、大事なものを探し求めているが、それを見つけることのできる人は多くない
そしてもし運良くそれが見つかったとしても、実際に見つけられたものは、多くの場合致命的に損なわれてしまっている。にもかかわらず、我々はそれを探し求め続けなくてはならない。そうしなければ生きている意味そのものがなくなってしまう
村上春樹が小説で語ろうとしていることの本人による要約。
本当に大切なモノって、すぐには見つからない。大切だと思っていても、後から振り返ったら、どうしてあんなものに執着していたんだろうと首をかしげることが結構ある。
人生を捧げられるようなものに早々出会えたら、その人はかなり運がいい。
1年前の私は、再燃した小説家になりたい気持ちがホンモノだと信じて邁進したけど、その熱は1年ですっかり冷めてしまった。どうも、たまにやりたくなる趣味レベルの情熱だったようだ。
人生をかけて探しだすような大事なものって難しい。
願わくば、それが何歳のときであろうと見つけられるような人生でありたいものだ。