ようよう道言うのは、自分らで探して歩かなあかんいうことに気いついたんやな。
わしら、親の言いなりに生きようとした。自分には、その道しかあれへん思うてましたんや。この世のどっかに他の道があるやなんて、そないなこと、考えたこともあれへんかった。それが…その道が思いも寄らぬことでのうなってしもうて、ようよう道言うのは、自分らで探して歩かなあかんいうことに気いついたんやな。
──眉山惣兵衛(「あさが来た」111話より)
レールの上に乗って歩く人生。それはとてもラクなことで、それしか見えてないうちは、それ以外の道なんて存在しないように思えてしまう。
うちはサラリーマン家系じゃなかったし、母親も特にうるさく言う人じゃなかったから、 好きなところへ好きなように行かしてもらったけれど、世の中にはそうじゃない人もたくさんいるんだろうな。
今は情報がいくらでも自由に手に入って、外の世界が全くわからない、なんてことはないんだろうけど、それでも、手に入れたいと思う情報以外、頭には入ってこないものだから、一度レールの上に乗っかって、それがすべてだと思い込んでしまったら、そこから抜け出すのは難しい。
でもきっと、親の作ったレールの上をただただ進むんじゃなくて、自分でレールを作りながら、自分が探しだした道を歩くほうがきっと人生面白いと思う。
まだまだ、レールの向かう先に迷う日々だけど、一生懸命自分で選びとっていきたいもんだ。
連続テレビ小説 あさが来た Part2 (NHKドラマ・ガイド)
- 作者: NHK出版,古川智映子,大森美香,NHKドラマ制作班
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/01/25
- メディア: ムック
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