いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

新しいものを導入する時には、こういう慎重さも必要なのかもしれません。

飛行機も原発も新しい技術です。この本では、過剰な心配はあまりよいことではないと繰り返してきました。それと矛盾するようですが、新しいものを導入する時には、こういう慎重さも必要なのかもしれません。リスクがあっても新しいものを導入したい人と、心配な人とのバランスをとって、適正なリスクを保つのが健全な社会のあり方ではないでしょうか。

 

──島崎敢(『心配学』より)

 

世の中には心配症な人がいる。全然心配しなくて新しいことにグイグイ挑戦していく人がいる。飛行機とか原発とかみたいに社会的に大きなレベルの話じゃなくても、それは結構ある。

例えば、お店に入るとき。初めて入るお店でも何も気にせず入っていける人もいれば、おいしくなかったらどうしよう、雰囲気が合わなかったらどうしようと考えて入れない人もいる(私はどちらかと言うと後者だ。テンションによるけど入れないほうが多い)

ある程度、心配するかしないかってのは性格だから、そう簡単には変えられない。だから、自分が心配しないからって、相手が心配しないとは限らないし、その逆もしかりだ。なんでもそうだけど、自分と同じ考えの人ばかりじゃないってことを意識すること。そういう人たちとバランスを取ろうとすること。それだけで、自分の周りの世界は、今よりも滑らかに回り始めるような気がするのだ。

 

心配学 「本当の確率」となぜずれる? (光文社新書)

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