人間にとって孤立ほど恐ろしいものはありません。
孤立した人間は、身の安全が脅かされるにとどまらず、心の安全までも脅かされてしまう。ひとりでは生きていけないことを本能的に熟知しているのですから。ゆえにわれわれはいつも、他者との強固な「つながり」を希求し続けている。
──哲人(『幸せになる勇気』より)
「ひとり」がラクだと思ってたんです。本質的には。もちろん、ひとりで生きてくなんてできないし(物流とかそういう意味合いで)仕事はひとりで回るわけじゃない(少なくともお客さんという相手はいる)そんなことはわかってたけれど、なるべくひとりでいる方が気がラクだった。
一人暮らしも狂喜乱舞な感じで始めたし(家に一人部屋がなくて学生時代は発狂しそうだった)彼氏と別れたらしばらく一人になりたくなった。
でも、それってひとりに慣れちゃってたってだけだったんだなぁ、と最近気づいた。
ちょうどのこの正月明けくらいに彼氏と別れて久々の一人暮らしになって、そのタイミングくらいで、仕事が基本チームプレーから基本個人プレーのプロジェクトに変わった。
そしたら、人生で初めて孤独死するって騒いだね(笑)
いや、個室にひとりで仕事してるわけじゃないから、愚痴レベルで済んだけど。
意識してたわけじゃないけど、この数年で誰かとつながってることを普通に思うようになってたんだよな。
まぁ、正直言って今でもひとりはラクだって思う。一切気を使わなくていいし、自分の都合だけ考えればいいからそりゃラクだ。でも、他人と喧々諤々話し合いながら前に進む楽しさを覚えてしまったら、それだけじゃなんだか物足りない。これ、実際に味合わないとわからんだろうから、今ひとりが楽しいって人は、ぜひともちょっと1年ぐらいベッタリ誰かと絡んでいく瞬間を作ってみてもらいたい。