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いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

厳密な意味で完全に「相手の気もちになる」ことは人間には不可能だと僕は思います

 ただ「相手の身になって考える」ということなら、ありえます。

「私には、あの人の心の中はわからないけれど、もし私があの人の立場だったら、私はどう感じ、なにを考え、どう行動するだろう?」と考える、ということです。

 どうしたって他人である二人が「いちばん近くに寄れる」のは、せめて「おたがい、相手の身になって考える」ことじゃないでしょうか。

 

──二村ヒトシ(『すべてはモテるためである』より)

 

「相手の気持ちを考えましょう」とそれこそ幼稚園ぐらいから聞いている気がするんですが、確かに本当の意味で相手の気持ちを知ることは不可能だ。

まぁ、全部の気持ちを知っちゃったら、それはそれでしんどいんだろうけどね。SFな物語で相手の考えがすべてわかるようになった世界を読んだことがあるけれど、大体ケンカが勃発している。だって、伝わったら不愉快にさせる気持ちだって人は持ってて、それを普段は表に出さないようにセーブしてるんだから、当たり前だよね。

ひとまず、今は相手の頭の中を見ることはできないから、こちらとしては想像するしかないんだけど、結局それは想像にすぎない。真実かどうかは神のみぞ知るってやつだ。

だから、せめてその想像を自分ならどう思うかってことに置き換えてやること。ただただ相手の頭のなかを妄想するんじゃなくて、その想像の世界に自分を置いてやる。それだけで、少なくとも勝手な思い込みが減って、少しでも他人同士がつながれることになるんじゃないかな。

 

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)