仕事場にものを置きたくないのは、仕事に集中したいという気持ちもあるからです。
パソコンをインターネットにつなげているとよけいなことに目が向いてしまう。
携帯電話も辞書がわりに使えて便利だったんですけれど、ついついインターネットにつないだりして遊んでしまいます。
私にも人並みの好奇心というものがありますからね。
それは、考える時間がなくなるということでもあるんです。
──中崎タツヤ(『もたない男』より)
あまりにもうるさい環境で集中するのは難しい。それと同じで、あまりにも物がごちゃついた場所でも集中にくいんじゃないかな。騒音は音という名ののいずだけど、片付いていない机は、物という名のノイズを目に流し込んでいるようなものだから。
よく片づけ本に書いてあるじゃない。片づけをしたら、仕事がはかどるようになった、みたいな事例。あれって現実にあると思うんだよね。
私はそんなに散らかさない人だけど、山積みの書類、散らかったお菓子の包み紙、そんなデスクを想像すると、それだけでなんだかノイジーだ。まぁ、その方が本当に効率がいいって人は、敢えて変えなくてもいいけどさ。
時間は有限で、集中力なんてものは発揮された瞬間に、ちょっとしたことで萎んでしまうくらい軟弱だと思ってるから、なるべく取り除ける障害は取り除いて置きたいよね。