いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

必要なものは何か、何が無駄なのか、人それぞれに考え方が違うと思いますが、私は過剰に無駄に敏感なのかもしれません。

 どちらかというと、私の場合、少しぐらい不便になったとしても、少しでも無駄を省く方向、ものを捨ててしまいたい気持ちのほうが強くなってしまうようなんです。

 

──中崎タツヤ(『もたない男』より)

 

雨の日に濡れる覚悟でバイクのフェンダーを捨ててしまう著者の考えはさすがに理解できない。けれど、私もどちらかというと、著者と一緒でモノは買うけど、結構捨てる人間だ。

基本的に好奇心旺盛で、あ、これ欲しいと思ったら、大体悩んだ末に買っていることが多い。まぁ、中学生くらいからそうなのだから、性格なんだろう。

逆に、これ、1年くらい使ってないし、使いみちもあんまりないな、ってなったものはすぐ捨てる。捨てるとき本当に気軽に捨てることがあるから、あとから探して、あれ?これ捨てたっけ?ってよくなるんだよね。よくない(笑)

あと、モノに溢れかえっている場所を見ると、整理整頓したくなる。さすがに自分のものじゃないから、ぽいぽい捨てることはないけれど。

でも、たくさんのモノを抱え込むのも、すぐにモノ捨てるのも、考え方次第なんだよね。この著者は本当にすぐに捨てたくなる人だけど、それを人に押し付けてる感じが一切なくて好ましい。物持ちにせよ、持たない人にせよ、それは本人のポリシーなんだから、他人が押し付けちゃいかんよね。

 

もたない男 (新潮文庫)

もたない男 (新潮文庫)