安心するために人はものをもちます
ブランドものには、ステイタスまであるのですから強い安心感を得ることができ、その分高いお金を払っても納得できるんです。しかし、安心感を与えてくれるものに依存すればするほど不安にもなるんです。
捨てるも捨てないも、もつももたないも、どちら強迫観念ですから表裏の関係で同じことです。
──中崎タツヤ(『もたない男』より)
モデルルームみたいにモノの少ない部屋を見ると羨ましくなる。自分の家もそれくらいスッキリしたいと思う。その反面、いざ捨てようと思うと、これはまだ使える。まだ全然使ってない。使うかもしれない。などと言い訳をつけてちっとも捨てられない。
私はまだモノを捨てる方だと思ってるんだけど、それでも何年もホッチキスの替え針を持ち続けていたり、使わない消しゴムが引き出しに眠っていたりする。
年数回しか使わないものでも、持っているつもりでいざ使おうとしてない不安に怯えてしまうのだ。
それが悪いことだとは思わないけれど、それならモノの少ない理想の部屋は諦めないと。それか、モノを置いたままでいかにそれっぽく見せるかの工夫に走るか(笑)
モノがあることで安心感を得たいのか、それは不必要なのかは人による。人によるけれど、あんまり一つのモノ(人も)に依存するのはよろしくないから、全部ほどほどにしないといかんですなぁ。