パリという街では「十人十色」どころか、生きている人の数だけいろんな生き方がある
パリには「婚活」なんて言葉もなければ、「婚活をしている」という人に出会ったこともありません。
この時まで「なにがなんでも結婚しなきゃ」と思っていた私は、こんな風に女性としての生き方の正解がひとつではなく、いくつもあることを目の当たりにして、すーっと気持ちが楽になりました。
──中村綾花(「cakes」より)
ほんとはパリの街だけじゃなくて、日本だって「生きている人の数だけいろんな生き方」があるはずなんだけどね。そうは見えなくて、結婚して子どもがいて専業主婦とか、結婚して子どももいるのに仕事も頑張ってるとか、結婚せずにバリキャリ(これすらまだまだ少数派かしら)とか、ある程度の種類に分類されてしまいがちなのは何なのか。まぁ、日本人は右にならえが性分だから、どうしても多数派の生き方に流されやすいんかね。
私個人のスタンスとしては、いつか結婚はしたい(独り身で余生を過ごしたくない)けど、子どもはいてもいなくてもどっちでもいい。でも、子ども産めない(生物学的に)な年齢になると、どうしても子供欲しい男性からは結婚相手として見られる確率が下がるから、そこそこの年齢までに結婚したほうがいいんかね。というところ。
でも、ほんとはそう思ってても、そう割り切れない部分はやっぱりあって、周りの友達が結婚したり、友達どころか後輩が先に結婚したりすると、焦る気持ちがないと言えば嘘になる。最悪一人で一生を終えても、まぁ、楽しくやれそうだとも思うんだけど、やっぱりなんだか負け組な気がするのは、これが正解って生き方に見えるからなんだろうね、結婚して子ども産むってのが。
その辺、理性で割り切れる部分と、そうは言ってもな感情面が喧嘩するからどうしようもなくて、それでも、「何を選んでも他人にぐだぐだ言われる筋合いはない」っていう思いを頭の片隅に意識するだけで、変わるものはあるんじゃないのかな。
パリでは婚活ないみたいだけど、結婚したい人同士が出会う機会を積極的に作っていくって意味では、有りだと思うんだよね。年齢的義務に感じちゃうとアレだけど。