人間は、たくさんの人、物、動植物に、迷惑をかけながら生きているのではないでしょうか
「迷惑をかけないで生きる」という考え方は、一面では正しいかもしれません。しかし、もう一歩進んで考えると、
「人間は、他の存在物に対して迷惑をかけていない」ということなど、「ありえない」と気づきます。むしろ、
「迷惑をかけなければ、生きていけない存在である」
と考えることができるのです。
そう考えると、「迷惑をかけないで生きるぞ」と決意するよりも、
「迷惑をかけなければ生きていけないのだから、自分を支えてくれている存在物に対して、心から感謝をしながら生きていく」
というほうが、ずっと前向きではないでしょうか。
──小林正観(『ありがとうの神様』より)
誰にも迷惑をかけない。助けを借りない。なんて、現代じゃあほぼ無理ですよね。
まぁ、人間以外の動物(食べ物的な意味で)は除いたとしても、完全自給自足でも無い限り、誰かが作った食べ物を食べ、誰かが作った服を着て、誰かが作った発電所の電気をいただき……etc、ってことになりますしね。
すべての助けを意識しながら生きるのは難しいけれど、ふと気づいた時にはその助けに感謝する。
そういう助け合いながら生きてるっていう謙虚な心で過ごすことが大切なのかな、って。
とりあえず、インターネットを開発した人、低料金化した人、ブログというシステムを作った人、そして、このブログの母体のはてなさん、そしてそして、すてきな言葉を発信しているみなさまのおかげで、毎日このブログを更新できるので、この機会に改めてここで感謝しておきます。ありがとうございます!
(すいません、たぶん、いろいろ間の工程を省いてる!)
これにて、『ありがとうの神様』シリーズ終了。
久々に読み返したい良書でした。