けっきょく猫は自分の暮らしを自分で選べばいいということ。気にいらなかったら、逃げちゃえばいいのです。
昔、私が知っていたあるひとりものの男性は、どこにいくにも猫といっしょでした。(中略)どこにでも猫を連れてあるいて、まるで猫と結婚しているようでした。じつはこの猫は、この暮らしを気にいっていたんです。とっても不自然な暮らしで、私だったら一日だって我慢できないと思うけれど、でももちろん好きずきですものね。
──ポールギャリコ(『猫語の教科書』「人間ってどういう生き物?」より)
猫に限らず、人も自分の暮らしは自分で選べばいい。親の意見、周囲の反対。そんなものはクソ食らえだ。
私は自分の進む道は全部自分で決めてきた。高校の時は、自分からわざわざ英語科を選んで進んだし、大学の選択肢は金銭的な面を考えて、ちょっと範囲を絞ってしまったけれど、それでもそのとき行きたい分野に進んだ。就職活動では、色々言ってくださる方もいたけれど、創業から新しい会社に入った。
もっと良い道だってあったかもしれない。たまに後悔する時だってある。でも、自分で決めたから、すぐに前を向いて歩いていける。
大学入学した頃からもうすぐ10年。選んだ道の一つ一つが何がしかの糧になっている実感が徐々に湧いてきた。
無謀な挑戦だってある。それを止めたい周りの気持ちも分かる。でも、それを納得して諦められない自分がいるのなら、自分で選び抜いた道を進まなきゃいけないのだ。
- 作者: ポールギャリコ,スザンヌサース,Paul Gallico,灰島かり
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