いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

私たちは怠け者です。おそらく生き物の歴史上で最も怠け者です。

怠けている個体のほうが、子孫を残せる確率は高まるのです。そして世代を重ねるごとに、より怠け者になっていきます。したがって、現代に生きている私たちは、最も怠けてきた生き物たちの末裔なのです。

 

──島崎敢(『心配学』より)

 

怠けてるほうが体力使わなくてエネルギーが少なくて済むから、長生き出来て子孫を残せる確率が高まるという理論だそうで。ここ数十年(でいいかな)の豊かさを思えば想像つかないけれど、誰もがみな満足のいく食生活をできなかったような時代を想像すれば、確かに納得。

だから怠けたってしょうがないんじゃー。なんて声高に叫ぶつもりはないんだけど、怠けようとする自分をおかしいと思わないのは大切なんじゃないかな。

ご先祖様たちが怠けた結果として存在する自分。怠け者はある程度、無意識の部分に刷り込まれているはず。だから、怠け心が顔を出すのはしょうがない。それを自分で避難しちゃいけない。怠けたくなる気持ちを認めた上で、それとどう向き合うのか。それを考えていかないとね。

 

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