いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

他者のことを「信頼」できるか否かは、他者のことを尊敬できるか否かにかかっています。

自らの価値観を押しつけることなく、その人が「その人」であることを尊重する。なぜそんなことができるのかといえば、その人のことを無条件で受け入れ、信じているからです。すなわち、信頼しているからなのです。

 

──哲人(『幸せになる勇気』より)

 

信頼しているから尊重できる。尊敬しているから信頼できる。

鶏が先か卵が先かみたいな話になってるんですが(笑)

個人的には尊敬が先だと思うんですよね。

 

初対面はフラットな状態で、まぁ、一般的な信頼感ぐらいはある。これぐらいは普通だろ、とかいうところね。そこを上回る何かがあれば、尊敬できるし、思いっきり下回ると最初にあった信頼すら失くしてしまう。

てのが、私の信頼への流れなのかな。

一応、大どんでん返しも存在するにはするけど、レアケース。

で、一度、尊敬のレベルまで上がった人は、ちょっと何か欠点が見えても全然気にならない。丸々ひとりの人間として尊重できる。お小言をいうことはあるけど、それは相手とか周りの状況を思ってのことばかりだし、理不尽に怒ったりはしない。

 

と思うと最初に与える印象って本当に大事だよね。こっちが信頼できる状態にあっても、相手が信頼してくれなかったらどうしようもない場面もあるし。

あと、アドラー的には人選んで尊敬するのもよくないだろうね。とはいえ、関わりたくない相手ってのはいて、人類みな兄弟と全人類を愛する器なんてないから、この関係性は良好にしたい、って相手(心からそう思う場合も、仕事上有利不利という場合も)を選んで、尊敬して信頼していくのが妥当なところじゃないですかね。

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII