いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

動機が不純だろうが、結果が悲惨だろうが、すべてが無意味になるわけじゃないってこと。

私はこのこの唐揚げ大好きだし、こうやって同類と出会えた。どんなに店長自身が唐揚げを失敗と決めつけても、その事実は変わらない。だからさ、お前もそんな自分を卑下するなよ。

 

──紗世(『ただ、それだけでよかったんです』より)

 

メニューが寂しいからラーメン屋の店長が開発した唐揚げ。ただし客には大不評。
失恋の真っ最中の菅原拓がその唐揚げを食べている現れた紗世。自分の恋は動機が不純だったと言う拓に対しての紗世の言葉。

 

不純な動機、大いに結構。

自分がラクをするために作った資料が思わぬところで役に立ったり、人脈目的で近づいた人が思った以上に面白くて意気投合しちゃったり、きっかけは不純であっても、結果としてそれが良い方に転がることなんてよくあることだ。

逆に、真面目にやって結果が悲惨だったとしたら、それは次の行動への糧になる。というか、しないと悲惨な結果になってショックを受けたことがもったいない。

どうあがいたって、いつも同じように平常心でいられるわけはないし、聖人君子みたいにキレイなことばかり言ってはいられない。泥臭いこともツライことも全部飲み込んで、最後の最後には笑っていたら、人生は大勝利じゃないですかね。

 

ちなみに、作品自体はイジメ問題を含めた学校生活の歪みみたいなものがテーマになってて、相当重いものでした。テンション低い時に読んだらやばいよ!(笑)