僕が欲しかったのは、そういう自分の居場所であった。
僕は大きなお金が欲しかったわけでも、輝かしい名誉が欲しかったわけでもなかった。たんに、ギリギリのところで自分が満足いく人生を送りたかったのだ。
自分が正しいと思うやり方で一生懸命に働き、それで日々に必要なお金をいただく、評価してくれるのは、顧客だけというシンプルな生活。
──和田一郎(『僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業』より)
自分が自分らしくいられる場所。自分の居場所。
正直、私はまだどんな場所なら自分の居場所になるのか見つけられてすらいない。一郎さんが50代で起業したことを思えば、まだ20代の私が見つけられなくても仕方がないような気もするんだけどね。
例えば、どんな暮らしなら私は満足かな。
今は会社員やってるけど、大きく不満があるわけでもない。確かに決められた時間に出社するために満員電車に揺られるとか、会社都合で急に定時以降に会議が入るとか、自分じゃコントロールできない場面を煩わしく思うこともある。
逆に、転職して以降、やればいいじゃんと言われまくってるのが、独立してフリーになることだけど、それはそれで自分で自分の食い扶持を確保しないと、というのがしんどい。あと、事務手続きも全部自分だしね。そういうのが鬱陶しいから会社員やってるって側面もある。
どっちも一長一短で、どっちも自分の居場所かと言われるとなんか違う気がする。
まぁ、生きてりゃそのうちコレだ!と呼べる何かが見つかるでしょ。それまでは、今見えてる選択肢の中で一番しっくりくるのをとりあえず選んどくしかないよね。
僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 (自分のビジネスを始めたい人に贈る二〇のエピソード)
- 作者: 和田一郎
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2015/09/18
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