穴は「ふさぐこと」はできないが、かたちを変えていくことはできる。
「人間は、変わることができる」と言う人もいます。
これは、心の穴を「ふさぐことはできないけれど、その存在に苦しめられないように、なることはできる。そして、あなたが苦しまなくなることで、周囲との関係も良い方向に変えていくことができる」ということを言っているのです。
──二村ヒトシ(『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』より)
この本、やったらめっちゃら「心の穴」ってワードが出てくるんですが、つまりは人の欠点だとか、放っといたらネガティブな部分ってこと。大なり小なり、本人が気づいているいないに関わらず、誰しもこの心の穴を持っている。
私は、人は変わられる、変わるのはだいぶ大変だけど、って考えの人だから、根本的には人は変われない、欠点は直らないって聞こえて衝撃のワードだった。
ただ、欠点を完璧に忘れることはできなくて、心の片隅に住まわせたままでも、その扱い方を変えれば、表に見えるものは変わっていくし、それに応じて周囲が変われば、全部がまるごと変わったみたいに見えるのかもしれない。
正直、今の自分から中学高校の自分を想像するのが難しいくらい、ある時を境に変わったって自覚がある。でも、心の中にある寂しがりやの部分とか、初対面の人に対して壁作るとことか、ズケズケとモノをストレートに言っちゃうところとか、案外変わってない部分は変わってない。
それでも、環境が大きく変わったのは、確かだから、中身の根本は変えられなくても、人生は変えられるようである。
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)
- 作者: 二村ヒトシ
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: 文庫
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