人間は、自分で自分をあつかっているようにしか、他人からもあつかわれないのです。
じつは、他人は「あなたが人には、しないこと」も、してくれているんです。
でも、心の穴を埋めようと必死な人は、「自分が他人に求めているようなこと」しか理解できないので、他人がしてくれる「あなたがしないようなこと」を、うけとれないし、してくれていることに気づけないのです。
──二村ヒトシ(『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』より)
思いは現実になる、なんて言葉もあるけれど、逆に本当に思ってもみなかったことなんて、大体現実にならないんだよね。こんなこと想像もしてなかった、って驚くような出来事が起こったときに言っちゃうんだけど、ほんの一瞬も頭を過ぎらなかったかというとそうでもない。夢物語だと思ってただけで、頭に思い描いてたことはあったと思いません? まぁ、5年前の自分は想像もしていなかった、ってのはまた別の話だけど。
人の認識できる領域なんてほんのわずかで、それすらその日の気分とか体調によっても揺らぐもの。自分の強い欲望にばかり焦点を当てていたら、それ以外のことが見えなくなる。
日々余裕思って、想像の幅を広げていけば、3日前には想像もしていなかった現実が目の前に現れるかもしれない。それってなんだかワクワクするよね。
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)
- 作者: 二村ヒトシ
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: 文庫
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