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いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

苦しく、悲しく、悩みが尽きない時間。でもそれも、必ず終わるときがやって来ます。

小説 気持ち

 だから、負けないで、と祈ります。勝たなくてもいい。ただ、負けないで。

 ときには、折れることが強さだったりします。逃げることが勇気だったりも。そうやって、いつしかふと、苦境が遠くへ去っていることに気づける日が必ず来る。

 

──角埜杞真(『トーキョー下町ゴールドクラッシュ! 』あとがきより)

 

同僚にはめられて、ある日突然理由も告げられずにクビ。

それがこの物語の主人公の立たされた状況である。一行にまとめたけど、十二分にえげつないわ。まぁ、それで泣き寝入りしないで、本当の理由に辿り着くまで粘り強く調査を重ねる主人公は、かなりパワフルでタフなんだろうけど。私だったら、その場では憤るけど、そういうもんだと受け入れて、次の仕事を探すわ。主人公、かなり貯金してたみたいだから、まったく同じ立場だとして、そりゃもうのんびりと(笑)

主人公は、事の真相に食らいついていったけど、そればかりが正しい選択ではない。食らいつこうとしても全然暖簾に腕押しのことだってあるし、どれだけ粘っても辛い状況が変わらないことだってある。

じっと嵐が過ぎるのを待つこと。嵐から遠く離れて安全な場所へ逃げ出すこと。そればかりを繰り返したら、いつまで経っても上にはいけないかもしれない。でも、途中で潰れてしまいそうな時には、迷わず逃げることを選択する。努力が足りないと、自分ばかりを責めて自壊しないように、そのあたりのさじ加減を見つける。

気を張ってばかりいても、しんどいやん。たまには肩の力を抜いて、今日はもうしんどいからなんもせえへん、ぐらいの時間を作って、辛いことから現実逃避するのもいいんじゃない?