わたしたちは何かを作ったとたん、それを愛情こもった目で見るようになるといういうことがわかる。
創作者は、自分の作品を、専門家のおりがみに負けないほど立派なものだと思っていたのだ。創作者と非創作者のちがいは、おりがみという芸術全般に対する味方のちがいではなかった。むしろ、創作者が自分の作品に愛着を感じ、過大評価するようになったという点に、ちがいがあるように思えた。
──ダン・アリエリー(『不合理だからうまくいく』より)
親バカと原理は一緒なのかな。持ち物、アイデア、作品、子ども。全部、頭に「自分の」って付くと途端に愛着が倍増する気がするのは気のせいではないみたい。
よくあるじゃないですか、他の人にはボロボロに見える昔っから持ってるものが、自分にとっては失くしたらショックを受けるぐらいに大切だってこと。いや、私自身は思い浮かばないんだけど(おい)
でも、子供の頃に大切にしてたぬいぐるみってパターンは多そうな気がする。それも、まったく同じキャラクターでも他人の持ってるやつとか、同じ形の新品だとダメなんだよね。言い方悪いけど、自分の手垢がついてる感じが良いというか。
別にそれが悪いことってわけじゃなくて、そういう傾向があるから、自分の持ち物を評価する時には客観的な評価なんてできないのが人間っていうことを忘れちゃいけないんだ。
不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダン・アリエリー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 文庫
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