いちまんのいいことば

すてきなことばあつめました

真剣に、すべてをなげうってでも、戦う決意。

 その有無が、戦いに至るまでの過程で様々な蓄積の差を生み、戦闘のあらゆる場面、特に窮地においてほんの少しずつでも作用し、結果として勝敗にすら少なからぬ影響を与える。(中略)言ってしまえば、「心構え」の強固さにおいて、彼らに遅れを取ってはいなかっただろうか。なまじ強い力を誇るが故に、「必死さ」で彼らに及ばず、結果敗北を喫したのだとすれば……これほどむかつくことはない。

 

──鏡伶路(『東京レイヴンズ (14)』より)

 

生死をかけた戦闘なんて、現実世界ではないんだけど、「戦い」「戦闘」を「仕事」「夢」あたりに置き換えると現実でも当てはまるのかな。あ、「遊び」ってのもありか。

フィクションでは、何もかもに真面目なことって、美徳でありながら、ちょっととっつきにくい人間として描かれることが多い。ま、現実もおんなじか。たまには力を抜けよ、って話になるし。

けれど、なんにせよ、真剣に取り組んでいる人は強い。その分、考えることも多いし、ほんのちょっとの差で成功するしないが左右される瞬間、真面目に真剣にやってた人と、そうじゃない人ってことが命運を分けることだってきっとある。

いつもいつまでも何にでも真剣なのは、さすがにしんどいけれど、ここぞ、って時には、真剣さを発揮するのが、「できる」大人ってやつなのかもね(笑)