他人に正解を求めるから……自分で考えて動いていないから、いざというときそんな風にみっともなく取り乱すんだ。
他人に正解を求めるから……自分で考えて動いていないから、いざというときそんな風にみっともなく取り乱すんだ。
──宮地磐夫(『東京レイヴンズ (14)』より)
裏切り者の上司から部下への台詞ってところですかね、まとめると。
自分の意志で動くって難しい。特に部下側だと、単独行動し過ぎると上司にたしなめられるし、やらないのもそれはそれで埋もれてしまう。その匙加減が難しい。まぁ、すべて丸っと無視して上司を飛び越えるのは、ありっちゃありだけど、よっぽどの自信が必要だよね。
基本的に仕事はチームワークだし、まだポジション的には若手だから、自分の上にリーダーがいることばかりで、そうなるとリーダーの思い描く方向性に沿うように動こうとする。リーダーが正解を握ってるかのように捉えてしまう。
でも、いつまでもそれじゃあいけないんだよねぇ。そりゃ、経験で勝るリーダーとか上司とかをすぐに飛び越えるのは難しいけれど、自分なりに思い描く理想とか、仕事の動かし方とか、自分を出していける部分は絶対にあるはずだから。それをちょっとずつでも発揮しないと、人生を揺るがすような何かが起きた時でさえ、他人任せになってしまうかもしれない。
そんなのきっと楽しくない。自分で動かすからこそ、何もかも楽しいに決まってるんだから。
東京レイヴンズ (14) EMPEROR.ADVENT (ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,すみ兵
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 文庫
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