小説
葵(『葵くんとシュレーディンガーの彼女たち』より) 大いに世界を変えた(世界を消滅から救ったかもしれない)葵の言葉だから、ちょっと重いよね。でも、現実世界でも、ちょっとした行動の積み重ねが未来を変えるのだから、あながち間違ってはいない。 葵…
母が死んで、父が死んで、夢が砕けてなきわめいても。それでもいつか、不義理なくらいに涙は止まる。 それはきっと、涙が泣きやむためにあるからだ。悲しみを塩水にかえて、自分の体から追い出す、ためなのだから。 だから、自分は、泣くのが好きなのだ。 ア…
「あなたのこと、孤独だとかいろいろ勝手に思ってたんですけど、それ間違ってました。間違ってますよね? 周りがどう見るとか、人にどんなふうに言われてるとか、そんなことあなたは関係なかったんですよね。そんなんよりも、もっと、広い宇宙の中で自分はこ…
アイ・アスティン(『神様のいない日曜日Ⅱ』より) 人生はすべてその人のもの。他人がこの方が幸せとか、こうしたら不幸になるとか決めちゃいけない。 神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫) 作者: 入江君人,茨乃 出版社/メーカー: 富士見書房 発…
タカミ カラ(『魔女の宅急便3』より) 落ち込んだってへこたれたって失敗したって、笑顔の自分は消えてしまってはいないから。だから一歩動き出す気力さえ取り戻したら、もう一度立ち上がって歩き出すことだってできる。 魔女の宅急便はほんわか心温まる言…
ジュリー(『たんぽぽ娘』より) 定められた未来に進むだけしかないとしたら、悲しい。 でも、それはこれから何をしても未来は変わらないということじゃなくて、定められた未来に向かって自分が努力するってことだと考えるといいのかもしれない。 たんぽぽ娘…
『晩年』より ポツリと漏れた本音。飾り立てたれた作り物ばかり演じている中、こぼれ落ちた本音にこそ意味があるのかもしれない。何を言っているんだ……。うっかり漏れる本音って怖いよね。 晩年 (新潮文庫) 作者: 太宰治 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 20…
主人公(『落穂拾い』より) 道端の雑草。誰かから水を与えられたわけでもないのに、のびのびと生きる姿。雑草根性とはよくいったものだけれど、やっぱり勇気づけられるよね。 落穂拾い・犬の生活 (ちくま文庫) 作者: 小山清 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売…
ばーちゃん(『俺のかーちゃんが17歳になった』より) 自分の人生の残りのほとんどを費やしてまで、孫と嫁を守ろうとするばーちゃん。まだまだなんでもできるってのに尻込みして足踏みしている私の方が、よほど無様な生き方してるよ。 俺のかーちゃんが17歳…
(『No.6 #8』モノローグより) 欲望と理想は紙一重。その欲望を気持ち悪く感じるのは、私が潔癖なのかしら。 NO.6〔ナンバーシックス〕♯8 (講談社文庫) 作者: あさのあつこ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/07/12 メディア: 文庫 この商品を含むブロ…
フィッツラルド(『騙王』より) こういう自信こそが不可能を可能にするんだよなぁ。 自分のマインドを貪欲な方向にシフトチェンジさせるのが重要。 騙王 (メディアワークス文庫) 作者: 秋目人 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2011/07/2…
柴崎 麻子(『別冊図書館戦争Ⅱ』より) 「他人の恋ばかりが眩しい」に非常に共感。 普通の恋がしたいのに、普通が息苦しい。 私も幸せになりたい。 笠原や柴崎みたいに、阿吽の呼吸で繋がれるよな人と。 ※コメント時まま(2013/07/05) 別冊図書館戦争II (図…
杉崎鍵(『生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録8』より) くっさいけど、これがかっこいいんですよね。愛する人達の笑顔のためなら、別に自分がどうなろうといいっていうこの感じ。無償の愛って、まさにこれ。私もそんな風になりた……うーん、そうでもないか…
「おまえのそばにいてやれないのが悔しいよ。なんでこんなに遠いんだろうな。でも、どれだけ遠くてもおまえはひとりじゃない。だから泣くな。泣かないでくれ。必ず、俺がたすけてみせるから!」 女の子と二心同体になってしまった少年の言葉。 片方ずつしか…
「命がひとつしかないなら、全部おまえにくれてやる。そして俺はおまえの愛を全部いただく。これでおあいこ──半分こ、だ。」 冷凍冬眠する人間を守るロボットたちの物語より。 死にかけたアイスバーンが、ヒロインのアマリリスに言った言葉。 今読むとキザっ…