この世界の人間は「みんな違う」という一点においてのみ「みんな同じ」 なのだ。
この世界の人間は「みんな違う」という一点においてのみ「みんな同じ」
なのだ。
──キヅナ・アスティン(『神様のいない日曜日外伝 7話』より)
人が死ななくなった世界で奮闘する少女の物語。
本編主人公アイの父の幼少時の話より引用です。
アルビノに生まれ、思い通りに動かない体と戦う彼の心の呟き。
「みんな同じ」なことなんて存在しない。
性別が違う、年齢が違う、身長が違う。
学歴が違う、勤め先が違う。
性格も違うし、好みも違う。
同じことは一つもない。共通点がある方が珍しい。
言われてみれば、確かにそうなんだけれど、意識したことなかったなぁ。
ちょっと共通点があると、すぐに自分と似た人だと思っちゃうし、
自分の常識を他の人も持ってると勘違いしてしまう。
誰しもが違うんだから、違う前提で、人と向き合わないいけませんね。
文庫の本編もオススメ。完結済みです。