人間は一朝一夕では変わらない。
だけど、自分がだめな人間であることを、頑張らない理由にはしない。だめな人間なら、だめな人間なりに頑張ればいい。結果が出ないなら、我慢してまた頑張ればいい。人生は死ぬまでの我慢だ。それなら前を向いて歩きながら我慢しよう。
──ロロニア・マンチェッタ(『六花の勇者4』より)
アドレットと出会い、修行を終えて別れ、神殿に戻るときにロロニアが思ったこと。
だめなりに頑張ればいい、ってのが心に響く。
どれだけ頑張っても、自分はどうせだめだから。そうやって、努力することすら諦めてしまうことがある。
それで本当にいいのだろうか。そんな卑屈な考え方で生きて、本当に幸せなんだろうか。努力して叶わないことと、努力することすら諦めること。そのどちらが気持ちいいかと言われれば、私なら努力する方を選ぶ。選びたい。
やってみて、無理だと思ったのなら、やめればいい。一度試すことすらせず諦める。そんな人にはいくら年をとってもなりたくないもんだ。