人が幸せであるのは、その人が恵まれてあるからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです
采王 黄姑(『十二国記・風の万里 黎明の空(上) 』より)
倭国・日本から流されてきた海客の娘・鈴。
言葉も通じない世界で、いじめられながら暮らす日々。
普通に幸せに暮らしている人が羨ましくて仕方がない彼女に、采王が告げた言葉。
才能、環境、運命。
それが恵まれている人が目の前にいると、どうにも妬ましく思う。
でも、恵まれた環境にいても、それを幸せだと思う心がなければ、幸福にはなれない。
目の前にある一つ一つの些細な幸せ。
それを大事にしながら生きていきたい。